shizukanakurashiのブログ

人生の砂時計 のこりの一粒まで自分らしく生き生きと

ここに来るまで

少しだけ振り返り


父が亡くなって

だんだんと認知症が進んでいった母

勤めの帰りに様子見て  

なんとか食べさせて帰宅する

自宅に帰って家事

家族に心配と負担をかけないよう

自分に言い聞かせて7年間

とうとう母は手に負えなくなってしまった

さまざまなことが重なって

今は父と母の暮らした部屋に

ひとりで暮らすこととなる

家族はみんなそれぞれの暮らし

困った時だけ助け合う

思い出とともに大量のものを処分した


私が私がという殻を捨てた今

母はお仲間たちと笑ったり歌ったり

テレビを見たり

幻の父や幼い頃の兄弟と 

ホームの部屋で

もうずっとここが我が家だったと

疑うこともなく毎日

規則正しく暮らしている

 

こんな日が来るなんて

一年前には夢にも思わなかった

すべてを手放して

見えてきたこともある

人より少し早く

終わりを迎える整理整頓が出来た


虚脱と絶望と不安のなかで

救ってくれた本がある

書店でたまたま見つけた本

ショコラさんの「58歳からの....」

自分の足で歩いて行こうと思う力をもらった

感謝は伝えきれない


まだまだ人生は続くから


ここから先は自分らしく

とりとめのないメモ帳を残してみたいと思う

旅の思い出

素朴な姿


旅で見つけた相棒
今はすっかり部屋の住人


飛騨高山の版画屋さん
布に多色の版画が重なって絶妙な色合い
中にはそば殻が入れてある
懐かしい手触り


古い街並みは
食べ歩き目当ての長蛇の列
時間をかけて並んでも美味しいものは
良いかもしれないけど
もっと素敵を見逃さないでね


旅先での出会いは
ちょっとした時間にある


るり...瑠璃...
素敵な名前も気に入っている

やっとスッキリ


引越しから半年。

たくさんの荷物と残りの人生の整理。

小さなベランダに置けるだけ

少しの鉢も連れてきた。

ほったらかしのボウボウと

やっと向き合える時が来た。


食い込んでいた針金を

どの鉢も外した

春からの成長期を前に

もう自由だ

思いのままに生きれば良い

こまめにわき枝は切ってあげるね

自分の生きかたと重なる


不格好だってよい

抱えこんだ枝葉をたくさん処分して

日当たりの良い毎日に


何事も前向きに


流行り病の広がりは

当たり前だった日常を

見直すきっかけにも


外へ外への時間から

自分時間の見直しへと


今は静かにしていよう