沈黙の春
3月。
昨日は青空の下
純白の木蓮をあちこちで見かけた。
母のホームは面会不可となり、
近々予定していたバスツアーは
ツアー会社から中止の連絡が来た。
ホームセンターやスーパーでは
紙類の棚が空となり、
なぜかお米売り場も欠品。
ドラックストアも相変わらずマスクは
入荷待ちの貼り紙。
日曜日渋滞する道はガラガラ
桜の開花は早いかな
いつもどおりの空なのに
いつもどおりではない生活。
いつか来る危機は
いつのまにか来た
レジ袋を有料にして
一人一人が海や大気を汚さないと
コツコツ守ろうとしている世界は
なんとこんなに早いスピードで
不安な不安を拡散してしまうものだったのか
だれにも予想はつかず
たれも特効薬を知らない
必死で探している
地球は究極
ひとつなのだ
誰もが人ごとではないこのとき
実感する