白い廊下
認知症の定期受診。
とはいえ本人はホームから外出出来ない。
今回は家族のみの経過報告で可ということ。
大学病院はほとんどが予約診療なので
人が密集する状況ではなかった。
しかし待ち時間はものすごーく長い。
脳神経外科の前のベンチでボーッと待つ。
ここに来るたび涙が出てしまう。
紹介状を握りしめ
やっと母を連れてきたあの日も
診察室から出た途端安堵から涙がどっと出た。
芋づる式に母との暮らしのさまざまを思い出す。
つらい心となんとかなるさという気持ちで
ここに来たものだ。
今日も目の前を様々な人間模様が通り過ぎる。
自分の時はどうだろう。
先を考えても仕方ない。
毎日動いて身軽な生活。
今から風通しの良い生活をするだけかと自分に言い聞かせるだけだ。
追伸
病院内にはやはり緊張感が漂う。
早い対策で医療崩壊だけは回避してほしい。